消化器センタートップ > 後期研修医募集要項 > 私の研修日誌
持田賢太郎 ―Kentaro Mochida―
平成28年3月 徳島大学医学部卒業
平成28年4月 彩の国東大宮メディカルセンターにて初期臨床研修
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平成30年4月 昭和大学横浜市北部病院
消化器センター入局
私は徳島大学を卒業後に埼玉で研修を行いました。
その後レジナビ経由で病院見学にいき、内視鏡検査・治療数が多いことと、教授をはじめ先生方の内視鏡手技に感銘を受け入局しました。
当センターでの業務は大きく内視鏡検査、病棟、外来があります。
- ■内視鏡検査
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入局直後から上部消化管内視鏡検査を行うこととなります。
下部内視鏡検査に関しては2週間の見学期間を経てから行います。
大腸の挿入方法として、初学者は工藤教授が提唱した、腸を畳みながら挿入する軸保持短縮法を学びます。挿入の時間制限はありますが、上級医のサポートとアドバイスの下で検査を行えるため、安全かつ確実に成長していくことができます。また内視鏡の検査数は全国でもトップレベルであるため、浴びるように内視鏡をすることができ、私は入局後半年間で約450例の上部消化管内視鏡と150例の下部消化管内視鏡検査を経験できました。半年後からは大腸ポリぺクトミーなど治療内視鏡も施行できます。さらにadvance手技であるEMRやESDにも介助などの形で参加し、手技を学ぶことができ効率よくステップアップができるようになっています。当センターではERCPや胃・食道のESDの症例も多く、幅広い内視鏡手技を習得できることも魅力の一つだと思います。
- ■病棟業務
2班に分かれて行っています。救急や外来から入院が必要な患者が割り当てられ患者を受け持ちます。最初からすべての入院管理ができるわけではないので、適宜班員の先生方に相談しながら業務を行っていきます。
- 外来業務
- 入局当初は工藤教授の外来のシュライバーをしながら、患者さんへの対応や外来業務を学んでいきます。3年目の終わり頃から初診対応をすることになります。初診対応時も上級医が別に一人つきますので、相談しながら診療ができるので安心です。
火曜日と木曜日の朝には内科外科の合同カンファレンスがあり、ESD症例や手術症例に関してプレゼンを行い、活発に討論を行っています。また火曜日の夜には内科チームで内視鏡画像の読影カンファレンスを行っています。このカンファレンスを通してどのように内視鏡画像を撮影するかを基本から学べます。さらに学会にも積極的に参加しています。入局後、1年以内に必ず海外学会への参加の機会が与えられます。私はUEGWという海外の学会に参加させていただき、世界の最先端の知識や技術に触れることでモチベーションがより高まり、自分もいつかあの場で発表したいという思いが強くなりました。
私は新専門医制度の第1期になります。内科は症例登録をするため色々な科の疾患をみる必要があり、とても大変です。当センターでは最初は大学で研修し、半年後か1年後に地域の病院に勤務し症例を集める形になります。その後大学に戻り足りない症例を補います。私は北海道の日鋼記念病院で勤務させて頂きました。ここは医局から週3日、上級医が応援に行っており、内科研修をしながら、内視鏡研修も継続することが可能で、北海道を満喫しつつ充実した研修になりました。もちろん家族がいるなど遠方に行くのが困難な同期は横浜の病院で内科研修を受けています。現在は足りない症例を補うため、北部病院の総合内科をローテートさせて頂いていますが、週2回程度、外勤(アルバイト)として内視鏡を施行できる環境を頂いており、内科研修中でも継続して内視鏡に触れ続けられます。
上級医の先生方はとても懇切丁寧にサポートしてくれるため研修に集中することができます。日々の業務を行いながら研修していくのは大変ですが、それ以上のやりがいと充実がこの北部病院の消化器センターにはあります。少しでも興味や関心がありましたら、是非見学にいらしてください。