研究Front Line

最先端の臨床研究

早期大腸癌に対する内視鏡治療

林 武雅

当センターでは,より低侵襲な治療を目指し積極的に内視鏡治療を行っております。
2017~19年の大腸腫瘍に対する内視鏡治療総件数は4000件を超え全国1位でしたが、2020年はコロナの影響で減少してはおりますが2222件と日本有数の治療件数を維持しております。早期癌に対しては169件で2019年の175件と比し変わりない数字でした。早期癌を含む大腸がん治療件数では全国10位、ESD件数のみでは2020 年のESD治療件数は172例、ESD治療件数の累計では2000 例を超え,他の先進施設と比較しても遜色ない治療実施数となっております。今後大腸癌治療ガイドラインにおいても粘膜下層浸潤癌に対しての内視鏡治療適応基準が拡大する予定となっております。浸潤癌に対しては一括完全切除が大前提となっておりESDがより重要な治療方法になっていくと思われます。現在ほかの施設に先駆け,大腸ESD を日帰り手術にて施行する試みを実施し,より患者に負担の少ない内視鏡治療を目指しております。

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