研究Front Line

最先端の臨床研究

日本医療研究開発機構(AMED)研究 
革新的がん医療実用化研究事業
「大腸内視鏡検診の
有効性評価のための
ランダム化比較試験」(主任研究者:工藤進英)

児玉 健太/石田 文生/工藤 進英

本研究は2017年3月に累計9732名の参加者をもって参加者募集を終了した。介入群4861名、非介入群4871名であり性、年齢別構成など2群は均等に割りつけられていた。検診内視鏡は市立角館総合病院、秋田赤十字病院の2施設で行われ、検診TCS実施率は92.5%(4496/4861)と検診内視鏡に対するアドヒアランスも良好であり盲腸到達率も99.7%(4483/4496)であった。検診TCSにおいて施行後の腹痛という軽微な偶発症を2例認めた。前処置評価では80%が良好であり挿入時間、抜去時間の中央値はそれぞれ7分、8分であった。

これまでAkita studyと通称していたが、デザイン論文がアクセプトされ(International Journal of Colorectal Disease 35,933-939(2020))、The AKITA Japan Population-based Colonoscopy Screening Trial (Akita pop-colon trial)と命名された。初回スクリーニング内視鏡結果については本年中の論文化を行い、さらなる追跡を進めていく予定である。

研究参加者の方へ(『全国がん登録』情報の利用開始について)

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