当センターが2013年から開発を主導してきた大腸内視鏡診断支援AIソフト「EndoBRAIN®シリーズ」において、腫瘍や浸潤癌を識別するEndoBRAIN®-plusと潰瘍性大陽炎の炎症状態を評価するEndoBRAIN®-UCが新たに薬事承認を取得し、2021年2月5日にオリンパス社から販売開始となります。2021年1月27日に行われた記者会見では、工藤進英センター長、三澤将史先生、前田康晴先生、高階祐輝先生が登壇しました。

EndoBRAIN®-plusは先に販売されているEndoBRAIN®-EYEによる病変検出やEndoBRAIN®による腫瘍／非腫瘍の鑑別の後の治療法を選択する診断プロセスで用いられるもので、鑑別した腫瘍が外科手術が必要な浸潤がんか、内視鏡治療で対応できる腺腫（良性腫瘍）なのか、AIによるリアルタイム解析で高精度に診断することができます。

（EndoBRAIN®-Plusによる診断の補助のイメージ　出典：オリンパス）

またEndoBRAIN®-UCは、潰瘍性大腸炎の炎症活動性の有無を高い精度で識別します。従来は生検による病理診断が必要だった組織学的寛解の診断が、非侵襲の内視鏡検査で行えるようになりました。EndoBRAIN®-UCは、国内初となる潰瘍性大腸炎評価用のAI技術です。

（EndoBRAIN®-UCによる診断画像イメージ　出典：オリンパス）

 

出典元：

◆EndoBRAIN-Plus

https://www.olympus.co.jp/news/2021/nr02026.html

◆EndoBRAIN-UC

https://www.olympus.co.jp/news/2021/nr02027.html