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臨床研究内容

シングルバルーン内視鏡

シングルバルーン内視鏡は,挿入法の工夫や炭酸ガス送気の使用等により、小腸深部挿入がよりスムーズに行えるようになりました。経口・経肛門的挿入を併せての全小腸観察だけでなく,非手術例においては経肛門挿入で全小腸が観察可能な場合もあります。こちらは経口挿入と異なり膵炎発症のリスクがなく,より安全な挿入法といえます。

 シングルバルーン内視鏡により小腸病変の検索、直接的評価が可能となっています。Angioectasiaやびらん・潰瘍等の出血性病変や、悪性腫瘍・悪性リンパ腫等の腫瘍性病変,狭窄病変の有無等を評価し、確定診断に至り適切な治療法の選択を行うことができます。Angioectasia等の小病変に関してはNBI観察の併用も病変検出に有用です。疾患によっては治療を行うことも可能であり、小腸出血症例では出血源を特定した時点で迅速に止血処置に移行できる利点があります。また狭窄病変のうち、クローン病等の良性狭窄に対しては外科的手術の回避を目的として内視鏡的バルーン拡張術を行っています。また、術後の再建腸管に対してERCP目的で小腸内視鏡が使用されております。最近では,受動彎曲機能を有する小腸内視鏡も開発され、他施設との共同研究にも参加しています。

 今後もさらに挿入、診断・治療法とも工夫していきたいと考えています。

(小形 典之・林 靖子)