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臨床研究内容

大腸腫瘍NBI拡大観察の現状と今後の展望

Narrow band imaging (NBI)はヘモグロビンの光学特性に最適化された狭帯域光観察で2004年に初めて報告された比較的新しい技術である。当センターでも2006年よりNBIを使用して大腸病変の観察を行っている。症例を蓄積していく中でvascular pattern分類を考案、報告し発育形態毎に特徴的なvascular patternを呈することを報告してきた。Vascular pattern分類は色素内視鏡には及ばないが腫瘍・非腫瘍の鑑別、深達度診断にも有用であることが示され、活用されている。

また我々はEndocytoscopyを用いてさらに詳細に微細血管を評価する新たな試みを行っている。Endocytoscopyは細胞レベルの評価が可能であり、血管はもちろん赤血球、血流の評価も可能である。Endocytoscopyによる血管観察を行うことで、腺腫、粘膜内癌、浸潤癌の腫瘍表層の血管径や、形態・走行を評価し病理診断との対比を行っている。将来的には腫瘍新生血管を詳細に評価することで転移のメカニズム解明に結びつけられればと考えている。

(三澤 将史・中村 大樹)