消化器センタートップ > 研究・発表 > 臨床研究内容

臨床研究内容

Japan Polyp Study(JPS)班会議における活動

「先生、次回の検査はいつ頃がいいんだい?」大腸内視鏡検査に携わる医師ならば、誰もが受けたことのある質問ではないでしょうか。

Japan Polyp Study(JPS)とは、そのような疑問に答えるべく、大腸内視鏡における適正な検査間隔を検証するために計画された大規模研究であります。JPSは通称で、研究の正式名称は「ポリープ切除の大腸がん予防に及ぼす効果の評価と内視鏡検査間隔の適正化に関する前向き臨床試験」であり、厚生労働省の科学研究費助成のもと、国立がん研究センター中央病院を中心に行われている多施設共同ランダム化比較試験であります。当センターも工藤教授が研究分担者となりJPSグループの一員として症例登録および、班会議での討議に参加しております。

JPSの研究デザインは、有名なZauber, Winawer らによるNational Polyp Studyを参照したものになっております。具体的には、大腸ポリープを完全切除しクリーンコロン状態にしたのちに、1,3年後検査群と3年後検査群にランダムに割付を行います。その後、3年後の両群間のIndex lesionの発生割合を比較し、検査間隔の検証を行うこととなります。 

2013年3月現在、JPSにおけるクリーンコロン、割付、割付後の3年後検査は既に全て終了している状況で、現在メインアウトカムの解析が行われている状態です。このJPSのメインアウトカムは非常にインパクトをもった結果が出ることが予想され、NPSでは明らかにされることのなかった、陥凹型病変の特徴をも抽出されるものと期待されております。

当センターでは工藤教授のご指導のもと、宮地・森・須藤・松平・五十嵐・岡・釋尾が、JPS症例のリクルート・検査・データ管理等を担当しております。JPSという非常にパワーのある研究に微力ながら関わることができることを大変光栄に感じております。

(森 悠一)