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臨床研究内容

当センターで行っている様々な臨床研究についてご案内いたします。

秋田から世界のエビデンス―大腸癌で死なせない

「大腸内視鏡検査による大腸がん検診の有効性評価」研究(主任研究者:工藤進英教授)が正式発足し、4年が経過した。これは逐年便潜血検査群(FOBT群;非介入群)と、逐年FOBTに1回の検診大腸内視鏡検査(total colonoscopy ;TCS)を併用する介入群を無作為割付により設定し、…

Japan Polyp Study(JPS)班会議における活動

「先生、次回の検査はいつ頃がいいんだい?」大腸内視鏡検査に携わる医師ならば、誰もが受けたことのある質問ではないでしょうか。Japan Polyp Study(JPS)とは、そのような疑問に答えるべく、大腸内視鏡における適正な検査間隔を検証するために計画された大規模研究であります。JPSは通称で、…

大腸癌研究会プロジェクト:2cm以下の大腸癌の臨床病理学的因子の検討

陥凹型腫瘍は悪性度が高い癌として知られている。しかし早期癌(SM癌)のみの検討では、腫瘍の病理学的因子やリンパ節転移の検討はできるものの、肝転移などの遠隔転移や長期予後の検討は難しい。陥凹型腫瘍が他の肉眼型に比べて悪性度が高いことを証明するには進行癌を含めて検討する必要があるが、…

早期大腸癌に対する大腸内視鏡診断と内視鏡治療

当センターでは、全症例で拡大内視鏡を用いた大腸内視鏡検査をルーチン化している。病変を発見した場合、通常観察に続きNBI併用拡大観察を行い、vascular pattern分類(別項参照)に従って質的診断および深達度診断を行っている。さらに色素拡大内視鏡によるpit pattern診断を行い、…

Endocytoscopy
―従来のプレパラート診断を凌駕するendoscopic pathology

拡大内視鏡によるpit pattern診断は確立され、大腸腫瘍診断学の飛躍的な向上に貢献してきた。当施設ではさらに、超拡大内視鏡(endocytoscopy:EC)を用い、大腸腫瘍の細胞異型や核異型を生体内で観察し、その有用性について検討を重ねている。われわれは、まず一体型EC(CF-Y0020, Olympus)を…

大腸腫瘍NBI拡大観察の現状と今後の展望

Narrow band imaging (NBI)はヘモグロビンの光学特性に最適化された狭帯域光観察で2004年に初めて報告された比較的新しい技術である。当センターでも2006年よりNBIを使用して大腸病変の観察を行っている。症例を蓄積していく中でvascular pattern分類を考案、報告し…

大腸SM癌に対する内視鏡治療の適応拡大

当センターでは2001年4月開院以降、2012年6月までの間に781例の大腸SM癌が集積された。追加腸切除を含む外科的切除例が514例、うちリンパ節転移を認めたのは50例であった。SM微小浸潤癌は内視鏡的切除、SM深部浸潤癌は外科的切除が原則であるがリンパ節転移の頻度は…

大腸MP癌の遺伝子学的検討

大腸癌発育のメインルートについては従来から論争があった。これまでは、”adenoma-carcinoma sequence”が大腸癌発育のメインルートと考えられていた。しかし、正常粘膜からadenomaを経ないで直接発育する陥凹型大腸癌(de novo cancer)の存在が工藤らにより…

磁気誘導型カプセル内視鏡の臨床試験
―カプセル内視鏡による全消化管観察に向けて

2000年にカプセル内視鏡が開発され、それまで消化管の暗黒大陸とされてきた小腸の観察が容易に可能となりました。海外では、食道用や大腸用のカプセル内視鏡も開発され、臨床応用されていますが、胃の観察を目的としたカプセル内視鏡はいまだ実用化されておりません。…

シングルバルーン内視鏡

シングルバルーン内視鏡は,挿入法の工夫や炭酸ガス送気の使用等により、小腸深部挿入がよりスムーズに行えるようになりました。経口・経肛門的挿入を併せての全小腸観察だけでなく,非手術例においては経肛門挿入で全小腸が観察可能な場合もあります。こちらは経口挿入と異なり…

上部消化管手術における腹腔鏡手術

これは現代における“時代のニーズ”とつくづく感じる。患者さまから求められる。医師が言及する前に。そのような時代になったのだと。腹腔鏡手術の良さは、やっている医師として感じることは、局所の拡大視効果、体壁破壊の縮小、術野の共有および保存、等々があげられる。…

胆膵内視鏡治療の最前線

低侵襲医療に対するニーズが高まるなか、胆膵疾患診療においても大腸や上部消化管と同様、内視鏡による治療が増加しております。胆管結石に対する内視鏡的経乳頭的治療のうち、内視鏡的乳頭括約筋切開術(Endoscopic sphincterotomy: EST)は最も標準的な手技となっておりますが、…

単孔式内視鏡手術

単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術は痛くない?「単孔式胆嚢摘出術」は、医中誌で検索すると2009年は、10数例の報告でありましたが、2011年、2012年は200を超える報告が国内でなされています。優れた整容性のお陰で、爆発的にその普及がひろまった感がありますが、まだ、従来の4点ポートの…

腹腔鏡補助下大腸切除術 新たなる境地へ―Reduced Port Surgery

腹腔鏡補助下大腸切除術(LAC)は開腹手術と比較して低侵襲である。中でも手術に用いるポート数の減少や細径化(3mm鉗子など)を図ったReduced port surgery(RPS)は、さらに低侵襲性や整容性を向上させた術式として注目されている。当センターでは…

切除不能局所進行直腸癌への挑戦―進行直腸癌に対する術前化学放射線療法

大腸癌は消化管癌の中では比較的予後は良好とされているが、切除不能例の予後は非常に悪いと言われている。特に直腸癌は、重要な血管・神経がある骨盤内という限られたスペースの中で増大していくため、しばしば切除不能例が認められる。このような切除不能局所進行直腸癌に対して、…